トイレも蛇口も!水の緊急対応
■ ある日突然「トイレの水が止まらない!」
「トイレの水がいつまでも流れっぱなしで止まらない」
そんなトラブル、実は非常に多いです。
夜中に“チョロチョロ…”という音で気づくケースもあれば、
朝起きたら便器の中で水がずっと流れ続けていた、という相談もあります。
原因は大きく分けて2つ。
ひとつはロータンク内のボールタップの不具合、
もうひとつはフロート弁(ゴム玉)の調整不良や劣化です。
■ ボールタップとは? まずは構造の理解から
トイレのロータンクを開けると、
中には「ボールタップ」「浮き玉」「フロート弁」「レバー」といった部品が入っています。
ボールタップは、タンクに水を溜めるための自動止水弁で、
一定の水位まで達すると自動的に給水を止める仕組みです。
このボールタップが劣化すると、
- 水が止まらず流れ続ける
- タンク内でチョロチョロ音がする
- 水が少しずつ便器へ漏れる
といった症状が出ます。
■ ボールタップ交換手順(現場例)
現場では、まず止水栓を締めてタンク内の水を抜きます。
次に古いボールタップを外し、新しいものを取り付け。
現在は「フロート一体型ボールタップ」や「節水型タンク対応品」なども多く、
パッキンサイズや給水口の角度を慎重に確認します。
取付け後は、**浮き玉の高さ(=水位)**を調整。
これが高すぎると水がオーバーフロー管を越えて流れ続け、
逆に低すぎると流す水量が足りなくなります。
最後に、給水→排水→止水の3サイクルをチェックして完了。
ボールタップは消耗部品なので、10年を超えたら交換時期です。


■ フロート弁(ゴム玉)の点検と調整
ボールタップが正常でも、水が止まらない場合はフロート弁が原因です。
フロート弁とは、タンク底の排水口をふさぐゴム製の弁。
経年劣化で変形したり、チェーンが引っかかって少し浮いたままになると、
便器へずっと水が流れ続けます。
対処法:
- フロート弁がしっかり閉まるか確認
- チェーンの長さを適正(少したるむ程度)に調整
- ゴムが溶けて黒い汚れが手につく場合は交換
ゴム弁は数百円程度で交換できますが、放置すると一晩で何リットルもの水が無駄に。
水道代もバカになりません。
■ 壁出し蛇口タイプの水が止まらないトラブル
次によくあるのが、壁から出ている2つの蛇口(お湯と水)タイプの水漏れ。
古いアパートや戸建てでよく見られる構造です。
「ハンドルを閉めても水がポタポタ止まらない」場合、
内部のコマパッキンかスピンドルの摩耗が原因です。
● 緊急対応手順
- 蛇口下または壁面の止水栓を閉める(なければ元栓を)
- ハンドルを外してコマパッキンを確認
- すり減って硬化していたら新品に交換
- スピンドルネジが摩耗していた場合は蛇口本体交換が必要
水が止まらないまま放置すると、壁の中で水が回ってカビや腐食の原因にもなります。
早めの対応が何より重要です。

この現場は水栓パーツそのものを緊急で交換しました

■ 応急処置でも“職人判断”が肝心
現場では「とりあえず直してほしい」という依頼も多いですが、
部品交換で一時的に止まっても、給水管や内部金具が腐食している場合、
再発することがあります。
特に築20年以上の建物では、
水回りトラブルは「表面の不具合」ではなく「内部の老朽化」が原因のことも多い。
その場合、根本的な修理か蛇口・タンク本体の交換を検討した方が確実です。
■ まとめ:水が止まらない=寿命のサイン
トイレも蛇口も、“水が止まらない”という現象は、
単なる故障ではなく**「部品の寿命サイン」**です。
無理に延命しても、結局は再発して水道代も余計にかかります。
- トイレ → ボールタップとフロート弁の点検・交換
- 壁出し蛇口 → コマパッキンとスピンドルの交換
どちらも部品さえ合えば当日対応が可能ですが、
内部の腐食が進んでいる場合は新調のほうが結果的に安くて安心です。
「夜中にトイレの水が止まらない」「蛇口が閉まらない」など、
水回りの緊急トラブルは、焦らず・まず止水・そして職人へ。
一度の対応で再発を防ぐ、それが本当のプロの仕事です。
当店の特徴
その1・夫婦で貼替え職人をしています
その2・ご反響の電話には栗田洋子がでます、安心してご連絡くださませ
その3・見積もりには必ず栗田が伺います
その4・(社)茨城県南職人協会の理事であり工事の健全化に努めています
商材紹介
・襖張替え
お客様の声というコンテンツへの弊社の思い
当店ではHPに【お客様の声】というページを作っていません。その理由とは
保有資格
・宅地建物取引主任士
・ファイナンシャルプランナー
・証券外務員
・感染対策アドバイザー
・高所作業車操縦免許