ガラス窓の滑車不良を修理|廃盤でも汎用品で工作
■ 動かないガラス窓、原因は「滑車の劣化」
ある日、「窓が重くて開かない」「レールが削れてアルミ粉が出ている」とご相談をいただきました。
現地を確認すると、**サッシ下部の滑車(戸車)**がすり減り、高さが足りずガラス本体とレールが直接こすれている状態。
このまま使用すると、
- レールのアルミが削れ、修復不能になる
- ガラスが歪み、割れる危険がある
- 動かすたびにギィーッという摩擦音
と、放置は危険です。
■ メーカー純正品が廃盤…でも諦めない!
築20年以上の住宅ではよくある話。
今回も、サッシメーカーに型番を伝えても「純正品は廃盤」との返答。
しかし、滑車は構造がシンプルなため、汎用パーツで対応可能です。
ポイントは次の3つ。
- 高さ(元の戸車+すり減った分を考慮)
- ビスの位置と幅
- レールの形状(Vレール or 平レール)
これらを正確に測れば、汎用品でピッタリ合うものが見つかります。
■ 作業手順|古い戸車を外して現物合わせ
1. サッシを外す
窓を上に持ち上げ、下側を引き抜くようにして取り外します。
重量があるため、二人作業が安全。


2. 古い戸車を確認
プラスドライバーで外すと、中のベアリングが完全に潰れていました。
滑車の軸が歪み、レールとガラスが直接擦れていたのが原因です。

3. 汎用品を選定
近似サイズのステンレス製戸車を使用。
純正より1mm高いものを選び、摩擦を回避。

4. 取り付け・高さ調整
ビス穴が若干ずれていたため、下部フレームを少し拡げて調整。
ガラスをはめ込み、スムーズに動くか確認。
■ 修理後|指一本でスーッと動く窓に!
交換後は、軽い力でスライドできるほどスムーズになりました。
レールの削れも止まり、音も静か。
お客様からは「買い替えなくて済んで助かった!」とのお声をいただきました。
■ コストと耐久性
- 戸車:1500〜2500円
- 工賃:5000円〜15000円(現地調整込み)
純正サッシごと交換すれば5〜8万円かかるケースもあるため、コスパ抜群の修理方法です。
また、ステンレスベアリング入りの戸車を選んだため、今後の耐久性も安心。
■ 職人メモ:廃盤でも「直せる窓」は多い
多くの方が「古いからもう直らない」と思いがちですが、
実際は戸車・ゴム・クレセント錠などの部品交換だけで十分使えるケースが大半です。
地元の金物屋やネット通販には、
「汎用サッシ戸車」や「代替用ベアリング戸車」など多くの選択肢があります。
寸法をしっかり測れば、ほぼ確実に適合パーツが見つかります。
■ まとめ:古いサッシも直して長く使おう
- 開かない・重い窓の原因はほとんどが「滑車不良」
- メーカー純正がなくても汎用品で再生可能
- 修理でレールを守り、建具寿命を10年以上延ばせる
古くても愛着のある家を、職人の手でよみがえらせる。
そんな修理を、これからも続けていきます。
📍対応エリア
龍ヶ崎・牛久・稲敷・土浦・つくば・取手など茨城県南地域で、
「動かない窓」「網戸・サッシ修理」も受付中。
当店の特徴
その1・夫婦で貼替え職人をしています
その2・ご反響の電話には栗田洋子がでます、安心してご連絡くださませ
その3・見積もりには必ず栗田が伺います
その4・(社)茨城県南職人協会の理事であり工事の健全化に努めています
商材紹介
・襖張替え
お客様の声というコンテンツへの弊社の思い
当店ではHPに【お客様の声】というページを作っていません。その理由とは
保有資格
・宅地建物取引主任士
・ファイナンシャルプランナー
・証券外務員
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・高所作業車操縦免許