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板ふすまと本ふすまの違い


■ ふすまの種類を知ることが、美しい仕上がりの第一歩

ひとくちに「ふすま」と言っても、その構造には大きく分けて2種類あります。
それが 「板ふすま」「本ふすま」 です。

  • 板ふすま は、ベニヤ板や合板の上に紙を貼った簡易タイプ。建売住宅やアパートなどに多く使われています。
  • 本ふすま は、木の骨組みに和紙を何層も貼り重ねた伝統的なつくり。湿気を吸ったり吐いたりする「呼吸する建具」です。

どちらも一見すると同じように見えますが、張替えの工程と仕上がりの深みがまったく違います。


■ 板ふすまの張替えは「表面の下地処理」が命

板ふすまの張替えでは、まず古い紙を丁寧にはがすところから始まります。
このとき、無理に剥がすとベニヤの表面を傷めてしまうため、霧吹きで少し湿らせながらゆっくりと。

紙をすべてはがした後に大切なのが、**研磨(けんま)**です。
サンドペーパーで表面を軽く磨くことで、古い糊のカスや段差を取り除き、
新しい紙がピタッと密着する「フラットな下地」を作ります。

この一手間を省くと、貼った後に
・紙の浮き
・波打ち
・接着ムラ
が出てしまうこともあります。
仕上がりの美しさは、この見えない部分の手仕事で決まります。


■ 本ふすまの張替えは「呼吸する紙との対話」

一方、本ふすまの張替えは、紙を剥がしてもその下に和紙の層が重なっています。
そのため、完全には剥がさず、下地紙を活かして上から新しい紙を重ね貼りすることが多いです。

これは、和紙が湿気を調整し、建具全体が歪まずに「呼吸」できるようにするため。
貼るときは、紙の目を読みながら、糊を均一にのばし、
湿気でたるんでも乾いた時にピンと張るように調整します。

長年培った職人の感覚が試される、まさに“紙との対話”の仕事です。


■ 新しい紙を貼る前の準備が8割

どちらのふすまも共通して言えるのは、仕上がりは「貼る前」で決まるということ。
下地を整えずに新しい紙を貼ると、どれだけ高価なふすま紙を使っても
数ヶ月で浮きやシワが出てしまいます。

だからこそ、「紙をはがしてから研磨」する作業は、地味でも欠かせない工程です。
職人の間では「貼るより剥がすほうが大事」とも言われるほどです。

板襖では凸凹を研磨しフラットにします。凹部には木工用パテを使用します。


■ 施工後の仕上がり

今回の現場では、古い板ふすまをすべて剥がし、下地を磨き直してから
新しい柄入りのふすま紙を丁寧に貼り込みました。

施工後の写真では、
自然光を受けて紙の質感が際立ち、まるで新品の建具のような仕上がり。


■ 張替えで得られるのは「見た目」だけではない

ふすまを張り替えることで、部屋が明るくなるだけでなく、
気持ちまでリセットされるような清々しさがあります。

特に和室では、ふすま紙が光を柔らかく反射し、
季節の変化をやさしく映し出してくれます。

職人として、この“空間の空気感”まで変わる瞬間が何よりのやりがいです。


■ まとめ|見えない下地こそ、仕上がりの美をつくる

ふすま張替えの工程はシンプルに見えて、
実は「剥がす・磨く・貼る」すべてに意味があります。

  • 板ふすま:紙をはがし、研磨してフラットにしてから貼る
  • 本ふすま:呼吸する和紙を活かし、重ね貼りで仕上げる

どちらも下地の整え方が、仕上がりを左右する最大のポイント
丁寧に下地を整えることが、長持ちと美観の両方につながります。


■ 施工エリア・お問い合わせ

ふすま・障子・網戸・ガラスフィルムなど、建具のことなら金澤屋へ。
龍ヶ崎・牛久・土浦・稲敷・つくば・つくばみらい・阿見・取手エリアで対応しています。
地域密着、登録職人の安心施工をお届けします。

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その2・ご反響の電話には栗田洋子がでます、安心してご連絡くださませ

その3・見積もりには必ず栗田が伺います

その4・(社)茨城県南職人協会の理事であり工事の健全化に努めています

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