【実録】給水パーツ交換+排水管技術補修
―「パーツがないから無理」と言われた現場の復旧記録 ―
水まわりのトラブルでは、
給水側はパーツ交換で直るのに、排水側だけ“規格外でどうにもならない”
というケースがよくある。
今回の現場も、まさにそのパターンだった。
■ 状況:給水は交換できる。しかし排水は“パーツが存在しない”
- 給水側
・メーカー純正パーツがかろうじて入手可能
・内部カートリッジ・パッキンは劣化しており交換が妥当 - 排水側
・既存の排水トラップが特殊サイズ
・市販の汎用品で合うものが一つもなし
・メーカーはすでに廃番
・他社2社から「全部交換しか無理」と回答済み
つまり
給水=交換で正常化できる
排水=“技術で作るしかない”ゾーン
という構図。

↓給水系は即交換

■ 給水側:メーカー純正パーツで確実に復旧
給水水栓の内部パーツは摩耗していたため、
純正パーツを正規ルートで取り寄せ → 交換。
- 水の止まりが悪い
- レバーが固い
- 吐水時の“ビビり”音
これらの症状はすべて解消。
給水に関してはメーカー品が生きている限り、
交換が最も確実かつ費用対効果が良い。

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↓

■ 排水側:パーツなし → 技術補修
問題はここから。
排水管の径がわずかに特殊で、
既存のトラップとも、市販のジョイントとも噛み合わない。
さらに角度が数度ずれており、
そのまま接着しても 必ず再漏水する構造 だった。
当店が選んだ方法
- 既存排水管の“勘合角度”をゼロに戻す
→ 面を一度リセットし、許容角度内に収める - 勘合深さを再計測し、隙間が出る箇所を微調整
- 圧力がかかる方向と排水量を踏まえて補強
- シール材と固定方法を“後から外せる方式”に
→ 全交換になっても次の業者が困らない仕様 - 最終確認:逆流・におい戻りテストを複数回
これはパーツ交換ではなく、
「排水ラインを作り直す」作業に近い。

↓

■ 結果:給水=交換で正常化、排水=技術補修で復旧
- 給水:メーカー純正交換で動きは新品同等
- 排水:漏れゼロ、におい戻りゼロ、逆流なし
- 工事費用:本体一式交換と比べて 60〜70%の削減
- お客様コメント:
> “他社に断られた修理をしてもらえて本当に助かった”
■ 職人メモ:今回のポイント
◎ 1. 給水は“交換できるうちに交換”が最適
水栓パーツは、廃番になると一気に難易度が上がる。
「今まだパーツがある」ことは大きなメリット。
◎ 2. 排水は“規格外”が起きやすい分野
排水だけは建物年式・施工業者・仕様変更の影響を受けやすく、
規格外の組み合わせが非常に多い。
◎ 3. 排水補修は“角度と深さ”が9割
排水はパーツより、
角度 と 勘合の深さ のほうが漏水の生死を分ける。
■ こういう症状は“技術補修”の可能性あり
- 給水だけ直したい
- 排水だけ変な臭いがする
- 排水パイプの角度が明らかにおかしい
- 他社で「本体交換しか無理」と言われた
- 廃番パーツで詰んだと思っている
こうしたケースは、
部品交換ではなく“技術で直す”ほうが向いている場合が多い。
■ 金沢屋(龍ヶ崎・牛久・土浦・取手エリア)
建具・網戸の職人だが、
現場で培ってきた“調整技術”が水まわりでも役に立つ。
パーツがあるものは交換。
パーツがないものは技術で直す。
このスタンスで、できる限り“修理”で済ませる方針。

当店の特徴
その1・夫婦で貼替え職人をしています
その2・ご反響の電話には栗田洋子がでます、安心してご連絡くださませ
その3・見積もりには必ず栗田が伺います
その4・(社)茨城県南職人協会の理事であり工事の健全化に努めています
商材紹介
・襖張替え
お客様の声というコンテンツへの弊社の思い
当店ではHPに【お客様の声】というページを作っていません。その理由とは
保有資格
・宅地建物取引主任士
・ファイナンシャルプランナー
・証券外務員
・感染対策アドバイザー
・高所作業車操縦免許







