【シンク下の扉リフォーム】ダイノックシートで再生|施工事例
台所は毎日使う場所だからこそ、家具や扉の“使い疲れ”が真っ先に現れます。
今回ご紹介するのは、シンク下部の物入れ扉3枚。表面の化粧シートが剥がれ、角は浮き、部分的には水気で膨れが出ていました。
見た目が悪くなるだけでなく、劣化を放置すると木部の吸水が進んでカビや異臭の原因にもなります。
そこで今回は 「下地研磨 → ダイノックシート貼り」 で、扉3枚をまるごと再生していきます。
施工前:化粧シートの剥がれと経年劣化が進んだ状態


目立つ特徴は以下の3点でした。
- 表面の化粧シートが大きく剥離
- 縁の浮きと角の欠け
- 水分による膨れ(内部の芯材が吸水)
シンク下は湿気がこもりやすく、油分・洗剤・水気が常に出入りするため、どうしても化粧シートの寿命が短くなりがちです。
破れてきた部分だけを「ちょい貼り」で隠す方法もありますが、段差が残って結局また浮いてきます。
新品のように戻すには“剥がれた面を一度リセットしてからシートを貼る”のが最も確実です。
下地処理:丁寧な研磨が仕上がりを決める
施工で一番大切なのが “研磨”。
ここを手抜きすると、どれだけ高価なシートを使っても必ず浮きます。
● 今回の研磨工程
- 剥離した化粧シートをすべて除去
- 破れた境目や膨れ部分を平滑に整える
- 目の細かいペーパーで全体の凸凹を消す
- 脱脂して油分・汚れを完全に除去
ダイノックシートは粘着力が強いとはいえ、下地に段差や油分が残っていると数ヶ月後に浮きや剥がれの原因になります。
プロは「貼る作業」より、この下地処理に時間をかけます。

ダイノックシート貼り:家具が生まれ変わる瞬間
下地処理が完了したら、いよいよ ダイノックシート貼り。
今回は、既存のキッチンカラーと馴染みやすい落ち着いた木目調を選択。
質感がリアルで、光の角度によっても自然な表情が出るため、貼った瞬間に“安っぽさ”が消えます。
● 貼り作業のポイント
- 扉ごとにシートを精密採寸
- 熱を加えて角を丁寧に巻き込み成形
- 気泡を残さない専用スキージ仕上げ
- 開閉時の応力がかかる部分は強化処理
キッチン扉は「引っ張る」「押す」「閉める」と、毎日負荷がかかる場所です。
ただ貼るだけでなく、構造や動線を理解して貼り方を変えるのが職人の仕事。

施工後:新品のような艶感と統一された雰囲気に

仕上がりは写真のとおり、まるで扉ごと交換したような質感。
光沢・手触り・色の統一感が出るので、キッチン全体の印象が大きく変わります。
- 剥がれゼロ
- 水濡れ・油汚れにも強い
- 角の巻き込み処理で長持ち
- 毎日触るたびに気持ちがいい
ダイノックシート(リアテック)は耐水性・耐久性が高く、汚れもサッと拭けば落ちるため、機能面でもアップグレードになります。
交換せず“貼って再生”はとても合理的な選択
キッチン扉を丸ごと交換すると、
材料費+加工費+取付費 が乗ってくるため、どうしても高額になりがち。
今回のようなケースは、
「扉はそのまま・表面だけ再生」 のほうがコスパも仕上がりも良いことが多い。
● 貼り替えが向いているケース
- 化粧シートの剥がれ
- 傷や汚れが目立つ
- 扉の変色
- 表面の劣化で見た目が古い
- 扉の構造がまだしっかりしている
逆に、扉そのものが割れている、芯材が腐っているなどの重症の場合は交換になりますが、今回のような「軽〜中度の劣化」はほぼ貼り替えで復活します。
まとめ:小さなストレスを一つ消すと生活の質が変わる
キッチン扉の剥がれは、毎日目に入るストレス。
人は、こうした“細かい不快ポイント”の蓄積で家事のモチベーションが下がります。
扉が綺麗になるだけで、
- 台所に立つ気分が上がる
- 清潔感が戻る
- 家全体が整った印象になる
というメリットがあります。
表面の劣化は「交換しかない」と思いがちですが、
ダイノックシート施工(リアテック)なら、短時間で美しく再生できる。
今回の記事が、同じような症状でお困りの方の参考になれば幸いです。

当店の特徴
その1・夫婦で貼替え職人をしています
その2・ご反響の電話には栗田洋子がでます、安心してご連絡くださませ
その3・見積もりには必ず栗田が伺います
その4・(社)茨城県南職人協会の理事であり工事の健全化に努めています
商材紹介
・襖張替え
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