源氏襖・障子・本襖をすべて新調
——竜ヶ崎にて、和室を一新した施工記録
今回は竜ヶ崎市のお宅で、源氏襖・障子・本襖をすべて新調した工事の記録です。
建具一式をまとめて入れ替えるケースはそう多くありませんが、仕上がりの変化が最も分かりやすい工事でもあります。
■ 工事前の状況
・源氏襖は経年で紙が波打ち、ガラスも危険
・障子は破れやタワミがあり、開閉が重い
・本襖は骨組みはしっかりしているが、表面の劣化が目立つ
「貼り替えで済ませるか」「新調するか」で迷われる典型的な状態でした。
■ 今回、新調を選んだ理由
結論から言うと、構造と寸法が現代の暮らしに合っていなかった。
特に以下の点が決め手でした。
- 建付けのズレが大きく、貼り替えでは改善しない
- 枠・反りの影響で、将来的な不具合が見えていた
- 和室全体を長く使う前提だった
この条件なら、中途半端な延命より一度リセットした方が合理的です。


■ 源氏襖について
源氏襖は、見た目はシンプルですが、柄のバランス・紙質・縁の選定で印象が大きく変わります。
今回は派手さを抑え、和室全体の奥行きが出る構成にしました。
新調なので、
・歪みなし
・開閉が軽い
・四方のチリが均一
何よりもガラスからポリカーボネートに変更し破損の心配がなくなりました。
ここは貼り替えでは出せない部分です。


■ 障子について
障子は和室の「光の装置」です。
今回は新調により、
- 桟の精度が上がり、たわみが出ない
- 障子紙が均一に張れる
- 日中の明るさが明確に変わる
「部屋が広くなった」と言われる理由は、ほぼ光です。

■ 本襖について
本襖は下地から作る襖なので、重さと剛性があります。
今回も、
・反りが出にくい構造
・将来の貼り替えにも耐える設計
長く使う前提なら、ここは妥協しない方がいい部分です。
■ まとめ
襖や障子は「紙を替えるだけ」と思われがちですが、
実際は建具そのものの精度と構造が9割です。
- 短期コスト → 貼り替え
- 長期安定 → 新調
どちらが正しいではなく、住まい方と時間軸の問題です。
竜ヶ崎周辺で、
「貼り替えか新調か迷っている」
「和室を一度きちんと整えたい」
そういう場合は、状態を見たうえで是々非々で判断します。
無理に新調を勧めることもありません。
和室は、整えると静かに効いてきます。
今回の現場は、その典型でした。

当店の特徴
その1・夫婦で貼替え職人をしています
その2・ご反響の電話には栗田洋子がでます、安心してご連絡くださませ
その3・見積もりには必ず栗田が伺います
その4・(社)茨城県南職人協会の理事であり工事の健全化に努めています
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・襖張替え
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