畳新調のはずが床落ち
根太腐食から始まった想定外の現場
畳の新調工事は、通常であれば寸法確認、畳製作、納品という流れで淡々と終わる仕事だ。
しかし今回は違った。
既存畳を上げた瞬間、床が「落ちた」。

畳の下地である根太が腐食し、体重をかけた途端に踏み抜ける状態だった。
表面上は何事もなく見える和室でも、畳の下は長年の湿気や漏水、通気不足で静かに壊れていることがある。
今回はまさにそれだった。

この時点で、本来の工程は破綻している。
畳を納める以前に「床が成立していない」からだ。
普通なら工事中止、日程再調整、後日大工工事、畳は延期。
だが今回は違った。
その場で判断、突貫大工工事に切り替え
床が落ちた以上、選択肢は三つしかない。
- 工事中止して後日対応
- 応急処置レベルで誤魔化す
- その場で床を直し、当日納品まで持っていく
誤魔化しは論外。
中止は安全だが、お客様の生活と段取りを崩す。
残る選択は一つだった。

すぐに信頼できる大工へ連絡。
状況を説明し、必要部材を洗い出し、即応できるか確認。
返答は「今から行ける」。
ここからは時間との勝負だ。
腐食した根太を撤去し、健全な部分まで追い込み、新しい根太を組む。
束の高さを調整し、床鳴りが出ないよう締め直す。
並行して畳の納品時間を調整し、現場全体を再構成する。

現場判断が遅れれば、その日の完遂は不可能になる。
この段階で、迷いは許されない。
当日納品完遂という結果
突貫工事とはいえ、やることは正規工事と変わらない。
手を抜けば、後で必ず不具合が出る。
だからこそ、施工は最短距離で、しかし雑にはしない。
床下地が復旧し、水平と強度を確認。
その上で新しい畳を敷き込む。
ガタつき、沈み込みなし。
人が乗っても違和感はない。
結果として、
床補修 → 畳新調 → 当日納品
すべて完遂した。

お客様にとっては「予定通り終わった工事」だが、
裏側では工程も人も即座に組み替えている。
これは偶然ではない。
日頃から「誰に何を頼めるか」が明確になっていなければ成立しない。
見えない部分こそ、職人の責任範囲
畳は消耗品だ。
だが畳の下地は、放置されやすい構造部だ。
今回のように、畳を替えるタイミングで初めて問題が顕在化するケースは少なくない。
だからこそ、
「畳だけ替えれば終わり」
という考え方は危険だ。
見えない部分を見て、
危険を危険として伝え、
必要ならその場で直す。

それができない仕事は、ただの物売りになる。
今回の現場は、派手さはないが、
職人仕事の本質が詰まった一日だった。
静かに、確実に、暮らしを成立させる。
それだけだが、それが一番難しい。

当店の特徴
その1・夫婦で貼替え職人をしています
その2・ご反響の電話には栗田洋子がでます、安心してご連絡くださませ
その3・見積もりには必ず栗田が伺います
その4・(社)茨城県南職人協会の理事であり工事の健全化に努めています
商材紹介
・襖張替え
お客様の声というコンテンツへの弊社の思い
当店ではHPに【お客様の声】というページを作っていません。その理由とは
保有資格
・宅地建物取引主任士
・ファイナンシャルプランナー
・証券外務員
・感染対策アドバイザー
・高所作業車操縦免許







