畳採寸時に床なり発覚。大工補修から当日納品!!
畳の本体を新調する工事は、通常であれば採寸→製作→納品という流れで完結する。
しかし、実際の現場では「畳を上げてみないと分からない問題」が潜んでいることがある。
今回の現場も、その典型だった。
畳を上げたら床なりが顕在化した
畳を撤去した段階で、以前から気になっていたという床なりがはっきり出た。
歩くとミシッと音がする。
原因を探るため、床下を確認。
結果は明確だった。
- 束が完全に効いておらず、浮いている
- 根太と床板の固定が甘い
- 長年の荷重でわずかな遊びが増幅している状態
このまま畳だけ新調しても、音は確実に残る。
畳屋としては「畳の問題ではない」で切ることもできるが、それでは再発する。

判断は即決。突貫で大工補修に切り替え
施主に現状を説明し、選択肢を提示した。
- このまま畳を入れて、床なりは残す
- 今日中に床を直して、根本から解消する
返答は早かった。
「直せるなら、今日やってほしい」
そこで方針を切り替え、突貫の大工工事に入る。
浮いていた束にパッキンを挿入
床なりの主因は、浮いていた束。
今回は大掛かりな交換ではなく、隙間にパッキンを挿入して荷重を受け直す方法を採用した。
やっていることはシンプルだが、効き目は大きい。
- 束と基礎の隙間を正確に把握
- 適正厚のパッキンを選定
- 過剰に突っ込まず、荷重が均等に乗る位置で調整
ここを雑にやると、逆に別の鳴りを生む。
「音を止める」より「構造を落ち着かせる」感覚が重要。


床板と根太はビス留めで再固定
次に、床板と根太の固定。
釘止めだけの古い構造では、経年で必ず緩む。
今回は、
- 床板を一度持ち上げ
- 根太位置を確認
- ビスで確実に締結
音の出ていたポイントだけでなく、周辺も含めて処理した。
点ではなく面で考えないと、また別の場所が鳴り出す。

早朝に畳を再採寸、本体は即製作へ
床の補修が完了したのは昼前。
その足で、早朝に改めて畳を再採寸。

床の状態が変われば、畳寸法も微妙に変わる。
ここを妥協すると、仕上がりで必ず歪む。
- 寸法はすべて取り直し
- 癖のある箇所はメモで共有
- 本体新調を最優先で手配
時間的にはかなりタイトだが、ここでズラすと日程が崩れる。
夕方、無事に畳を納品
結果として、
- 床なりは完全に解消
- 畳の納まりも問題なし
- 施主立ち会いで確認
「今日中に全部終わると思わなかった」
その一言で、今回の判断が正しかったことが分かる。
畳工事は“畳だけ”では終わらない
今回のように、
- 床
- 下地
- 構造
これらが絡むケースは珍しくない。
畳だけをきれいにしても、土台が不安定なら意味がない。
だからこそ、
- 現場で判断できるか
- 直せる体制があるか
- 無理なら無理と線を引けるか
このあたりが職人の差になる。

無理を通す仕事はやらない。ただし直せるならやる
突貫工事は常に正解ではない。
人も資材も足りない状況でやれば、事故や手戻りの原因になる。
今回は、
- 内容が限定的
- 原因が特定できている
- 即日対応の価値がある
この条件が揃っていたから、やった。
無理を通す仕事はしない。
ただし、直せると判断したら逃げない。
それだけの話だ。

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