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第1話|畳の“本体”とは何か ― 藁床と建材床の違いを構造で理解する

畳というと、多くの人は表面のい草を思い浮かべる。しかし畳の性能を決めているのは表面ではない。核心は「畳床(たたみどこ)」、つまり芯材である。ここを理解せずに価格だけで選ぶと、10年後に後悔する可能性が高い。

畳は大きく三層構造でできている。上から順に、畳表(い草)、畳床(芯材)、畳縁。このうち、耐久性・踏み心地・断熱性・吸放湿性を左右するのが畳床だ。い草は表皮。床は内臓である。

現在流通している畳床は大きく分けて二種類。
「本藁床(ほんわらどこ)」と「建材床(けんざいどこ)」。

まず本藁床。昔ながらの畳で、圧縮した稲藁を何層にも重ね、糸で縫い込んで成形する。重量は1枚40kg前後。持ち上げればすぐに違いが分かる。

藁の構造は天然繊維が縦横に絡み合い、その隙間に空気層を抱え込む。この空気層がクッション性を生み、同時に湿気を吸収し、乾燥時には放出する。言い換えれば、受動的な湿度調整装置である。梅雨時に湿気を吸い、冬場に放出する。床下の空気環境が安定している住宅では、この特性は非常に合理的だ。

踏み心地も特徴的で、沈み込みが柔らかく、復元も自然。経年でわずかに締まり、足馴染みが出る。これは合成素材では再現しにくい。

しかし弱点も明確だ。
第一に価格。材料も加工も手間がかかる。
第二に重量。搬入・施工の労力が増す。
第三に有機物であること。湿気が多く通気が悪い環境ではシロアリのリスクがある。

ここは感情論ではなく物理の話だ。藁は植物繊維。水分を含み、微生物の栄養源になり得る。床下換気が悪い住宅に無条件で推奨する素材ではない。

次に建材床。現在の主流である。木質繊維ボードやインシュレーションボード、発泡スチロール系芯材などを組み合わせた複合構造。重量は15〜20kg程度。本藁の半分以下。

利点は均一性と軽量性。工場製造のため品質が安定し、寸法誤差が少ない。施工も楽で、コストも抑えられる。シロアリ耐性も藁より高い。

一方で吸放湿性能は藁より劣る。クッション性は設計次第だが、自然な沈み込みというよりは“弾性体”に近い反発感になる。ここは好みが分かれるが、素材の違いは確実に存在する。

結局、どちらが良いかという問いは成立しない。正確には「どの家にどちらが適合するか」で判断すべきである。

床下が乾燥し、通気が良く、土台や大引が健全な住宅。長期居住前提で、自然素材を好む場合。本藁床は合理的な選択になる。

逆に、床下湿気が強い、基礎断熱で通気が弱い、コストを抑えたい、軽量を優先したい。この条件では建材床の方がリスクは低い。

畳は単なる内装材ではない。床の一部である。床構造の延長線上で考える必要がある。

さらに重要なのは、畳床の選択は「家の状態診断」が前提であることだ。築年数、床下換気、過去の雨漏り歴、シロアリ履歴。これらを確認せずに素材を勧めるのは、医師が検査なしに薬を出すのと同じだ。

価格だけを基準にするのは短絡的だが、高級素材を盲信するのも同様に危険である。素材は万能ではない。条件適合がすべてだ。

畳の本体は藁かボードか。
選択は思想ではなく構造で決める。

第2話では、表面材である「い草」の違いを、国産・中国産・織り・耐久性の観点から解剖する。香りや色の話だけではなく、繊維密度と退色メカニズムまで踏み込む。

畳のお話 完結版

第一話

第二話

第三話

第四話

第五話

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