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第2話|い草の違いを分解する ― 国産・中国産・織り・退色のメカニズム

畳の印象を決めるのは畳表、つまりい草である。見た目、香り、足触り。ここに目が行くのは自然だ。しかし、選択基準は「緑の濃さ」ではない。重要なのは繊維密度、泥染めの質、織り構造、そして退色の速度である。

い草はカヤツリグサ科の植物で、断面はスポンジ状の多孔質構造を持つ。この微細な空洞が空気を含み、クッション性と調湿性を生む。同時に、光と酸素に触れることで徐々に分解し、色が変化する。あの黄金色への変化は劣化ではなく酸化反応である。

現在流通するい草は大きく分けて国産(主に熊本産)と中国産。

国産い草の特徴は繊維が太く、一本あたりの強度が高いこと。栽培期間が長く、泥染め工程を丁寧に行うため、表面の保護層が厚い。結果として退色は緩やかで、艶が出やすい。触れたときのしっとり感は油分由来だ。耐久性も高く、適切な環境であれば10年以上持つこともある。

中国産は栽培期間が比較的短く、繊維が細い傾向がある。初期の緑色は鮮やかだが、退色は早い。価格は安い。ここで誤解してはいけないのは、「中国産=粗悪」ではないこと。用途によっては合理的である。賃貸物件や短期居住、頻繁に張替えを行う前提ならば十分な選択肢だ。

次に織り構造。畳表は経糸と緯糸で織られる。一般的なのは引目織。目が詰まり、耐久性とコストのバランスが良い。目積織は目が細かく、モダンな印象を与えるが価格は上がる。市松や変わり織りは意匠性重視であり、機能的差異は小さい。

重要なのは、い草の本数密度。1枚の畳表に何本のい草が使われているか。密度が高いほど耐久性は上がる。価格も比例する。見た目だけでは判断できない。

和紙表という選択肢もある。これはい草ではなく、樹脂加工された和紙を織ったもの。最大の特徴は耐久性と色安定性。紫外線による退色が極めて少なく、カビやダニにも強い。ただし天然い草の香りや経年変化の味はない。人工芝と天然芝の違いに近い。

退色のメカニズムを理解すれば、過度な期待は消える。い草は光で変わる。窓際の畳だけが先に色抜けするのは当然である。均一に色を保ちたいなら、和紙表が合理的だ。

結論は単純だ。

長期居住・質感重視・経年変化を楽しむなら国産い草。
コスト重視・短期利用なら中国産。
色安定・耐久最優先なら和紙表。

香りで選ぶのは感覚。
耐用年数で選ぶのは合理。

畳表は「装飾材」であると同時に「消耗層」。床の寿命と表の寿命は別物だ。この分離を理解しないと、価格比較は無意味になる。

畳のお話 完結版

第一話

第二話

第三話

第四話

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