畳は既製品ではない。一枚ごとに役割がある
導入
畳は「6畳なら同じものが6枚」と思われがちです。
結論から言うと違います。
畳は部屋ごとに寸法を取り、1枚ずつ作るものです。
同じ6畳でも、他の部屋の畳は使えません。
理由はシンプルで、部屋は完全な長方形ではないからです。
畳は既製サイズでは収まらない
現場の部屋は、
- 壁が完全な直角ではない
- 寸法に微妙な誤差がある
- 建物の経年で歪みが出ている
この状態で、既製品を並べるとどうなるか。
- 隙間が出る
- 突き上げる
- どこかが浮く
つまり使えません。
そのため畳は、
その部屋専用の寸法で作る前提の床材
になります。
畳は1枚ずつ寸法を変えて作る
6畳間でも、すべて同寸では作りません。
実際は、
- 基準になる畳を決める
- そこから全体の納まりを調整する
- 1枚ずつ寸法を変える
という流れです。
見た目は同じでも、
全て寸法が違う“オーダー品”の集合
これが畳です。
畳の並べ方は「定位置」が決まっている
畳には並べ方のルールがあります。
代表的なのが、
- 先(さき)
- 元(もと)
- 川(かわ)
- 枕(まくら)
- 中(なか)
といった位置の呼び方と配置の決まりです。
これは単なる呼び名ではなく、
施工順序と納まりを成立させるための基準
です。
畳はこの順序で据えていくため、
位置が入れ替わる前提では作っていません。

上前は直角、下前で歪みを吸収する
畳の加工で重要なのがここ。
- 上前(中に接する所) → 基準として直角を出す
- 下前(壁側) → 部屋の歪みに合わせて削る
つまり、
見える部分は整え、見えない側で調整する
という作りです。
部屋が完全な直角でない以上、
どこかで誤差を吸収しないと納まりません。それを担うのが下前です。

だから他の部屋には使えない
ここまでの話の通り、
- 寸法が違う
- 歪みの取り方が違う
- 配置が決まっている
この3つがあるため、
別の部屋に流用することはできない
仮に同じ6畳でも、
- 1〜2mmの違い
- 角度の違い
これだけで納まりは崩れます。
畳は入れ替え前提の製品ではありません。
畳は「調整して納める」仕事
フローリングは材料を並べていく施工です。
一方で畳は、
- 測る
- 作る
- 合わせる
この3段階で成立します。
特に最後の「合わせる」が重要で、
現場の歪みに合わせて納める技術
これがないと成立しません。
まとめ
畳は見た目が揃っているだけで、
- 1枚ごとに寸法が違う
- 配置が決まっている
- 歪みを計算して作っている
つまり、
完全な一点物の集合体
です。
畳は「交換する部材」ではなく、
その部屋に合わせて作るものです。
だからこそ、
- 隙間が出ない
- きれいに納まる
- 長く使える
この状態が成立する。
現場を見れば、
既製品では無理な理由はすぐ分かります。
畳のお話 完結版

当店の特徴
その1・夫婦で貼替え職人をしています
その2・ご反響の電話には栗田洋子がでます、安心してご連絡くださませ
その3・見積もりには必ず栗田が伺います
その4・(社)茨城県南職人協会の理事であり工事の健全化に努めています
商材紹介
・襖張替え
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当店ではHPに【お客様の声】というページを作っていません。その理由とは
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