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熊本を応援するなら、国産畳にしようぜ。

2026年7月28日。

熊本県熊本地方を震源とする大きな地震が発生しました。

気象庁の発表では、マグニチュード7.1。熊本県宇城市豊野町、氷川町島地では震度7を観測しています。

熊本県内では住宅や道路、農地、農業施設など、広い範囲で被害が確認されています。

被災された皆様には、心よりお見舞い申し上げます。

災害が起こったとき、私たちにできる支援はいろいろあります。

募金をする。

義援金を送る。

熊本の商品を買う。

熊本へ旅行する。

ふるさと納税をする。

ボランティアへ行く。

どれも立派な支援だと思います。

でも、私たちは畳を扱う職人です。

だったら職人らしい支援の仕方があってもいい。

そこで、今回は少し単純な話をします。

どうせ畳を替えるなら、国産畳にしようぜ。

という話です。


日本のい草産地を支えている熊本

畳屋の世界では当たり前でも、一般の方にはあまり知られていません。

現在、日本のい草生産を支えている中心地は熊本県です。

農林水産省も、い草について「熊本県が大宗を占める」としています。

特に八代市、八代郡氷川町、宇城市などは、国産い草・畳表の重要な産地です。

「くまもと県産い草畳表」は国の地理的表示(GI)保護制度にも登録されています。

つまり熊本は、単に「畳をたくさん作っている県」というだけではありません。

日本の畳文化を、原材料のところから支えている場所です。

ところが、この国産い草の世界は、地震以前から決して楽な状況ではありませんでした。

令和7年産、つまり2025年産の熊本県のい草を見ると、

作付面積は242ヘクタール。

収穫量は3,630トン。

い草を生産する農家は223戸。

畳表の生産量は103万枚。

前年と比べ、作付面積は24%減、収穫量と畳表生産量は27%減っています。

地震が来る前から、すでに産地は縮小していたのです。

高齢化。

労力不足。

生産コストの上昇。

そして何より、畳そのものの需要減少。

い草農家さんが頑張れば解決する、という単純な問題ではありません。

「作っても売れない」

これが続けば、作る人が減っていくのは当然です。


そして今回、産地そのものが被災した

ここは大事なので、正確に書きます。

2026年8月20日現在、今回の熊本地震によるい草農家だけの被害総額や、今年・来年の畳表供給にどこまで影響するのかについて、私は正確な数字を把握できていません。

ですから、

「国産畳がなくなる」

「い草が何割不足する」

「価格が必ず上がる」

などということを言うつもりはありません。

分からないものは分からない。

ただし、熊本県が公表している被害情報を見ると、八代市や氷川町では、いぐさ作業場や倉庫の倒壊、それに伴う機械類・織機等の被害が確認されています。

また、い草を含む農作物に関係する用水路など、農業用施設にも被害が出ています。

8月13日時点で熊本県が公表した農林水産業全体の被害額は約381億円。

その中には農業用機械、農舎、農業施設などの被害も含まれています。

ただし、この381億円を「い草の被害」と考えてはいけません。

あくまで農林水産業全体の数字です。

い草関連だけで何軒の農家が被害を受け、何台の織機が使えず、どれだけの畳表の供給に影響するのか。

現時点では私には分かりません。

そのため、今後商品によっては入荷に時間がかかったり、希望する銘柄や等級をすぐ用意できなかったりする可能性もあります。

ここはご了承ください。

でも、それと今回言いたいことは別です。


「不足するから買う」のではない

私は、

「地震で国産い草がなくなるから、今のうちに買いましょう」

と言いたいわけではありません。

それでは単なる不安商法になってしまいます。

そうではなくて、

もともと畳を替えようと思っていた人が、今回をきっかけに国産を選ぶ。

これでいいと思うのです。

例えば六畳間の畳替えを考えていたとします。

中国産の畳表を選ぶこともできます。

国産の畳表を選ぶこともできます。

予算がありますから、何が何でも高い物を買えばいいとは思いません。

中国産だから悪いとも言いません。

品質と価格を考えて、中国産が合う家もあります。

それはそれ。

ただ、

「どちらでも選べる」

「少し予算を上げれば国産を選べる」

そんな方だったら。

今回は国産を選んでみませんか。

そのお金は、畳屋だけで終わりません。

問屋へ行き、

畳表を織る人へ行き、

い草を育てる農家へ行き、

泥染めや加工、運送、資材、機械など、産地に関わる仕事へ巡っていきます。

経済というのは、誰かが使ったお金が、別の誰かの仕事になる仕組みです。

だったら、支援の方法の一つとして、

普通に買う。

これがあってもいいと思います。


募金だけが支援ではない

災害支援というと、どうしても「寄付する側」と「助けてもらう側」に分かれます。

もちろん、緊急時の募金や義援金は重要です。

でも産業の復旧は、それだけでは終わりません。

工場を直す。

倉庫を直す。

機械を直す。

田んぼを直す。

そして翌年も、い草を植える。

さらに翌年も作る。

そのためには、

作ったものが売れること。

これが必要です。

産地を残したいなら、最終的には商売が回らなければなりません。

これは冷たい話ではなく、むしろ一番現実的な話だと思っています。

い草農家さんには、い草を作ってもらう。

畳表を織る人には、畳表を織ってもらう。

私たち畳職人は、その畳表をお客様の家へ届ける。

そしてお客様には、その畳を使ってもらう。

これが一番自然です。

特別なことをしなくても、

それぞれが本来の仕事を続けられる状態をつくる。

それも立派な復興支援だと思います。


畳は、一度なくなると簡単には戻らない

農業は、機械だけ買えば翌日から再開できる仕事ではありません。

い草も同じです。

田んぼがある。

苗がある。

栽培技術がある。

刈り取りがある。

乾燥がある。

泥染めがある。

選別がある。

そして畳表を織る技術がある。

さらに、その畳表を仕入れ、見極め、お客様の家に合わせて施工する畳屋がいる。

長い時間をかけて出来上がった産業です。

一度生産者がいなくなり、設備がなくなり、技術が途切れてから、

「やっぱり国産の畳が欲しい」

と言っても、すぐ元には戻せません。

だから今回の地震とは関係なく、国産い草という産業そのものを、私たちはもう少し意識してもいいのではないでしょうか。


国産畳を買うことを、難しく考えなくていい

「日本文化を守ろう」

「伝統を後世へ」

そこまで大げさに考えなくてもいいと思っています。

畳を替える。

新しい畳の香りがする。

裸足で歩くと気持ちいい。

ゴロンと寝転ぶ。

それで十分です。

その畳の原料を作った農家さんが熊本にいる。

畳表を織った人がいる。

そして、その人たちの仕事が次の年につながっていく。

だったら、

「今回は国産にしてみるか」

そのくらいでいい。

一軒で六枚。

十軒で六十枚。

百軒なら六百枚。

一人の大きな善意より、たくさんの人の普通の買い物のほうが、産業を長く支えることだってあります。


私たち畳を売る人間にできることがある

今回、これはお客様だけにお願いする話ではありません。

私たち畳屋側にも責任があります。

「国産は高いですよ」

だけで終わらせるのではなく、

なぜ価格が違うのか。

何が違うのか。

どんな家なら国産が向いているのか。

予算の中でどこまで選べるのか。

きちんと説明する。

そして、無理に一番高い畳を勧める必要もありません。

国産の中にもいろいろな等級があります。

家族構成も違います。

使い方も違います。

予算も違います。

その家に合った畳を一緒に考える。

その選択肢の中に、今までより少しだけ「国産」を増やす。

それだけでも意味があると思っています。


熊本を応援するなら、国産畳にしようぜ。

何か特別な運動を立ち上げなくてもいい。

腕章もいらない。

大きな看板もいらない。

畳を替える予定が来たときに、

「そういえば熊本だったな」

と思い出してもらう。

そして一度、畳屋に聞いてみてください。

「国産の畳表だと、いくらくらい?」

そこからで十分です。

もちろん、今回の地震によるい草産地への被害状況は、まだ全容が見えていません。

商品や産地、等級によっては、今後入荷をお待ちいただく可能性もあります。

供給状況については、その都度確認しながらご案内します。

だから、買い占める必要もありません。

慌てる必要もありません。

ただ、畳を替える人が国産を一枚選ぶ。

六畳なら六枚選ぶ。

日本中でそれが少しずつ増える。

その注文が、熊本の産地へ戻っていく。

私は、そういう支援の形があっていいと思っています。

募金も支援。
ボランティアも支援。
熊本へ旅行するのも支援。
熊本のものを食べるのも支援。

そして私たち畳屋の世界なら、

「どうせ畳を替えるなら、国産畳にしようぜ。」

これも、一つの支援です。

熊本のい草農家さんが来年も田んぼに入り、

畳表を織る人が来年も織機を動かし、

私たち職人が来年も国産の畳をお客様の家へ届けられる。

その循環を止めない。

職人として、私はそんな応援をしたいと思っています。

当店の特徴

その1・夫婦で貼替え職人をしています

その2・ご反響の電話には栗田洋子がでます、安心してご連絡くださませ

その3・見積もりには必ず栗田が伺います

その4・(社)茨城県南職人協会の理事であり工事の健全化に努めています

商材紹介

襖張替え

障子張り替え

網戸張替え

畳の表替え

お客様の声というコンテンツへの弊社の思い

当店ではHPに【お客様の声】というページを作っていません。その理由とは

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・宅地建物取引主任士

・ファイナンシャルプランナー

・証券外務員

・感染対策アドバイザー

・高所作業車操縦免許

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