網戸選びで失敗しない!耐久性か?防虫性か?

「網戸は破れたら張り替えればいい」「どのネットを選んでも大きな違いはない」と思っていませんか?
実は、網戸のネットには素材や網目の細かさによってかなり違いがあります。
価格だけで選ぶと、数年後に「もう劣化してしまった」「網戸を閉めているのに小さな虫が入ってくる」と感じることもあります。
網戸を選ぶときに覚えておきたいポイントは、大きく二つです。
一つは、ネットの素材。
もう一つは、メッシュ数=網目の細かさです。
先に結論を言えば、
耐久性を重視するならグラスファイバー。
防虫性を重視するなら33メッシュ。
この二つを覚えておくと、網戸選びはかなり分かりやすくなります。
【ここに「網戸選びのポイント」漫画画像を挿入】
網戸は「素材」と「網目」を分けて考える
網戸選びで少し分かりにくいのが、「グラスファイバー」と「33メッシュ」は同じ分類ではないことです。
グラスファイバーはネットの素材。
一方、
33メッシュは網目の細かさを表す数字。
つまり、「丈夫な素材を選ぶ」という話と、「小さな虫が入りにくい細かな網目を選ぶ」という話は別です。
この二つを分けて考えることが、網戸選びの第一歩です。
一般的な網戸に多いポリプロピレン製ネット
住宅用の網戸では、ポリプロピレン(PP)製のネットが広く使われています。
軽く、価格を抑えやすく、一般住宅で使いやすい素材です。
ただし、網戸は室外側にあるため、一年中、日光・紫外線・熱・雨風などの影響を受け続けています。
特にポリプロピレンは紫外線による劣化の影響を受けるため、南向きや西向きなど日差しの強い窓では、設置環境によって傷み方に差が出ます。
見た目には破れていなくても、
「網が硬くなってきた」
「弾力がなくなった」
「軽く押しただけで裂けそう」
という状態になっていれば、張り替えを検討するサインです。
耐久性を重視するならグラスファイバー
そこで選択肢になるのが、グラスファイバー製の防虫網です。
グラスファイバー網は、ガラス繊維を芯材として樹脂でコーティングした防虫網です。
一般的なポリプロピレン製ネットと比較して、耐熱性や寸法安定性、耐久性に優れていることが大きな特徴です。
熱による変形が起こりにくく、温度変化による伸び縮みも少ないため、たるみや目ずれが発生しにくいという利点もあります。
特に日差しの強い窓では、網戸は想像以上に厳しい環境に置かれています。
南側や西側の窓、直射日光を長時間受ける場所などでは、単純に価格だけで選ぶのではなく、ネットそのものの耐久性を考えて選ぶ価値があります。
「なるべく長く使いたい」
という方には、グラスファイバーは有力な選択肢です。
網を触って白い粉が付くなら劣化のサイン
古くなった樹脂製ネットでは、表面が白っぽくなったり、触ったときに白い粉のようなものが付いたりすることがあります。
こうした状態は、紫外線や熱などによってネットの劣化が進んでいる可能性があります。
「チョーキング」と呼ばれることもありますが、名称より重要なのは、
ネットそのものが弱くなっている可能性が高い
ということです。
白い粉が出る。
網がパリパリしている。
指で軽く押すと簡単に裂ける。
このような状態なら、掃除だけで済ませるよりも張り替えを検討した方が現実的です。
なお、劣化して出た粉について「吸い込むと健康被害が出る」とまでは一概に断定できません。
ただ、粉が舞うほど劣化した網をそのまま使い続ける理由もありません。
交換作業をするときは粉を必要以上に舞い上げず、気になる場合はマスクや手袋を使用するとよいでしょう。
防虫性を上げたいなら「33メッシュ」
次に見るべきなのが、網目の細かさです。
「メッシュ」とは、1インチ(25.4mm)の間にどれだけ網目があるかを示す数字です。
基本的には数字が大きくなるほど、網目が細かくなります。
一般住宅では18メッシュや24メッシュなどが使われていますが、さらに小さな虫の侵入を抑えたい場合に選択肢になるのが33メッシュです。
24メッシュよりも33メッシュの方が網目が細かいため、より小さな虫への防虫性能を高めることができます。
蚊やハエだけでなく、
「小さな虫が網戸をすり抜けて入ってくる」
というご家庭では、網目そのものを細かくすることを検討してみてください。
「細かい網=風が通らない」とは限らない
33メッシュと聞くと、
「網目が細かくなったら風通しが悪くなるのでは?」
と思う方もいるでしょう。
確かに、同じ太さの糸を使って単純に網目だけを細かくすれば、開いている面積が減るため、通風性に影響する可能性があります。
しかし、現在の防虫網には、糸そのものを細くすることで開口率を確保した商品もあります。
そのため、通風性や外の見え方は、
「24メッシュか33メッシュか」
という数字だけでは決まりません。
糸の太さ・素材・色・編み方なども関係します。
できれば実際のサンプルを見て、外の見え方や網の質感を確認してから選ぶのがおすすめです。
33メッシュに替えても「虫がゼロ」とは限らない
ここは重要です。
網目を細かくしても、網戸本体に隙間があれば、そこから虫は入ります。
たとえば、
網戸本体の歪み、戸車のズレ、モヘアの劣化、ネットの破れ、サッシとの重なりなどです。
また、引き違い窓は、窓の開け方によって網戸とサッシの間に隙間ができる場合もあります。
「33メッシュに替えたのに虫が入ってくる」
という場合は、ネットだけを見るのではなく、網戸本体と窓全体の納まりを確認する必要があります。
防虫性能はネットだけで決まるものではありません。
結局、どちらを選べばいい?
考え方はシンプルです。
耐久性を優先するなら、グラスファイバー。
小さな虫への防虫性を優先するなら、33メッシュ。
日差しが強い南側・西側の窓なら耐熱性や耐候性を重視する。
小さな虫が入りやすい場所なら網目の細かさを重視する。
家中すべて同じネットにする必要はなく、窓の場所や目的によってネットを使い分ける方法もあります。
また、グラスファイバーと33メッシュは「素材」と「網目」という別の条件です。
そのため、商品によっては耐久性と防虫性の両方を考えたネットを選ぶこともできます。
施工店に相談するときには、
「とにかく丈夫なものがいい」
「小さな虫をできるだけ入れたくない」
「日当たりが強い窓に使いたい」
など、何を優先したいのかを伝えると選びやすくなります。
網戸は「安い・高い」より「どこに何を張るか」
網戸は家の中では目立たない設備です。
しかし夏場には、日差しを受けながら風を通し、同時に虫の侵入を防ぐという仕事を毎日しています。
だからこそ、張り替えるときに価格だけを見て同じ網を張るのではなく、
「この窓は日差しが強い」
「この部屋は小さな虫が気になる」
「なるべく長く使いたい」
と、場所ごとに考えてみてください。
覚えておくポイントは二つだけです。
耐久性ならグラスファイバー。
防虫性なら33メッシュ。
網戸の張り替えは頻繁に行う工事ではないからこそ、次に交換するときにはぜひ「素材」と「メッシュ数」を確認してみてください。
一見すると同じような網戸でも、選ぶネットによって耐久性や防虫性能、使い勝手は変わります。
